From de13d68cddef5bb321469bcffb868f27ddd5390e Mon Sep 17 00:00:00 2001
From: nsfisis
+
#\
i\
n\
@@ -260,7 +260,7 @@
また、2文字だと文字列がまともに書けないのも辛い。''だけで 2文字使うので、「1文字の文字列リテラル」というものを書くことができない。PHP では文字列リテラル中に生の改行が書けるので
-
+
$a
='
a'
@@ -284,7 +284,7 @@ a'
まずは普通に書くとしよう。
-
+
<?php
for ($i = 1; $i < 100; $i++) {
@@ -303,7 +303,7 @@ a'
forは、3文字もある長いキーワードである。こんなものは使えない。array_系の関数を使って、適当に置き換えるとしよう。
-
+
<?php
$s = range(1, 100);
@@ -325,7 +325,7 @@ a'
range、array_walk、printfは長すぎるのでどうにかせねばならない。ここで、PHP の可変関数を使う。可変関数とは、関数名が文字列として入った変数を経由して、関数を呼び出す機能である。
-
+
<?php
$r = 'range';
@@ -365,7 +365,7 @@ a'
というルールがない場合、「未定義の定数が評価された場合、その定数の名前が値になる」という PHP 7.x までの仕様が利用できる。例えば、Fizzという文字列が欲しければ、次のようにする。
-
+
$f
=F
.i
@@ -378,7 +378,7 @@ a'
こうして簡単に文字列を作れる。なお、この仕様は 7.x 時点でも警告を受けるので、@演算子を使って抑制してやるとよい。
-
+
$f
=@
F.
@@ -405,7 +405,7 @@ F.
ずばり、文字列同士のビット演算を使う。PHP では、文字列同士でビット演算 (&、|、^) をした場合、文字列の各バイトごとに指定したビット演算がなされ、それを結合したものが演算結果となる。
-
+
$a = "12345";
$b = "world";
@@ -423,7 +423,7 @@ echo $result;
これを踏まえ、次のコードを見てみよう。
-
+
$x = "x\nOm\n";
$y = "\nk!\no";
$r = $x ^ $y;
@@ -434,7 +434,7 @@ echo "$r\n";
実行すると、rangeが表示される。さて、PHP では文字列リテラル中に生の改行を直接書いてもよいのだった (「主な障害」の節を参照のこと)。書きかえてみよう。
-
+
$x
='x
Om
@@ -453,7 +453,7 @@ echo "$r\n";
さらに#を使って適当に調整すると、次のようになる。
-
+
$x
=#
'x
@@ -490,7 +490,7 @@ echo "$r\n";
完成したものがこちら。
-
+
<?php
$x
@@ -660,7 +660,7 @@ echo "$r\n";
PHP では、バッククォートを使ってシェルを呼び出せる。これはshell_exec関数と等価である。さて、PHP ではバックスラッシュによる行継続が使えないと書いたが、シェルでは使える (当然だが、呼び出されるシェルに依存する。Bash なら大丈夫だろう。知らんけど)。
-
+
<?php
printf(`
@@ -701,7 +701,7 @@ echo "$r\n";
もうこれ以上は不可能だと思っていたのだが、この記事の執筆中に解決する方法を思いついたので載せておく。
-
+
<?php
$c = 'chr';
@@ -737,7 +737,7 @@ ${
先程と同じく、chrやprintfを生成する部分は長くなるので省いた。
-
+
${
'_
'}
@@ -747,7 +747,7 @@ ${
は変数で、中にはスペースとエスケープが入っている (chr(32) . chr(92))。シェルに渡されている文字列は次のようになる。
-
+
e\
c\
h\
@@ -770,7 +770,7 @@ o\
ちなみに、PHP 8.2 からは、この記法で Warning が出るようになるようだ。
-
+
${
'_
'}
--
cgit v1.2.3-70-g09d2