【Python】 クロージャとUnboundLocalError: local variable 'x' referenced before assignment
Python における UnboundLocalError の理由と対処法。
pythonpython32021-10-02Qiita から移植この記事は Qiita から移植してきたものです。 元 URL:
https://qiita.com/nsfisis/items/5d733703afcb35bbf399本記事は Python 3.7.6 の動作結果を元にして書かれている。Python でクロージャを作ろうと、次のようなコードを書いた。def f():
x = 0
def g():
x += 1
g()
f()関数 g から 関数 f のスコープ内で定義された変数 x を参照し、それに
1 を足そうとしている。 これを実行すると x += 1
の箇所でエラーが発生する。
UnboundLocalError: local variable `x' referenced before assignment
local変数 x が代入前に参照された、とある。これは、f の x
を参照するのではなく、新しく別の変数を g 内に作ってしまっているため。
前述のコードを宣言と代入を便宜上分けて書き直すと次のようになる。var
を変数宣言のための構文として擬似的に利用している。# 注: var は正しい Python の文法ではない。上記参照のこと
def f():
var x # f の local変数 'x' を宣言
x = 0 # x に 0 を代入
def g(): # f の内部関数 g を定義
var x # g の local変数 'x' を宣言
# たまたま f にも同じ名前の変数があるが、それとは別の変数
x += 1 # x に 1 を加算 (x = x + 1 の糖衣構文)
# 加算する前の値を参照しようとするが、まだ代入されていないためエラー
g()当初の意図を表現するには、次のように書けばよい。def f():
x = 0
def g():
nonlocal x ## (*)
x += 1
g()(*) のように、nonlocal を追加する。これにより一つ外側のスコープ (g
の一つ外側 = f) で定義されている x を探しに行くようになる。