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diff --git a/content/posts/2021-10-02/vim-swap-order-of-selected-lines.md b/content/posts/2021-10-02/vim-swap-order-of-selected-lines.md new file mode 100644 index 0000000..f49ed90 --- /dev/null +++ b/content/posts/2021-10-02/vim-swap-order-of-selected-lines.md @@ -0,0 +1,143 @@ +--- +title: "Vimで選択した行の順番を入れ替える" +date: 2021-10-02T09:37:25+09:00 +draft: false +tags: ["vim"] +aliases: ['/posts/vim-swap-order-of-selected-lines/'] +--- + +この記事は Qiita から移植してきたものです。 +元 URL: https://qiita.com/nsfisis/items/4fefb361d9a693803520 + + +----------------------------------- + + + +# バージョン情報 + +`:version` の一部 + +> VIM - Vi IMproved 8.2 (2019 Dec 12, compiled Jan 26 2020 11:30:30) +> macOS version +> Included patches: 1-148 +> Huge version without GUI. + + + +# よく紹介されている手法 + +## `tac` / `tail` + +`tac` や `tail -r` などの外部コマンドを `!` を使って呼び出し、置き換える。 + +> :h v_! + +`tac` コマンドや `tail` の `-r` オプションは環境によって利用できないことがあり、複数の環境を行き来する場合に採用しづらい + + + + +## `:g/^/m0` + +こちらは外部コマンドに頼らず、Vim の機能のみを使う。`g` は `:global` コマンドの、`m` は `:move` コマンドの略 + +`:global` コマンドは `:[range]global/{pattern}/[command]` のように使い、`[range]` で指定された範囲の行のうち、`{pattern}` で指定された検索パターンにマッチする行に対して、順番に `[command]` で指定された Ex コマンドを呼び出す。 + +> :h :global + +`:move` コマンドは `[range]:move {address}` のように使い、`[range]` で指定された範囲の行を `{address}` で指定された位置に移動させる。 + +> :h :move + +`:g/^/m0` のように組み合わせると、「すべての行を1行ずつ 0行目(1行目の上)に動かす」という動きをする。これは確かに行の入れ替えになっている。 + +なお、`:g/^/m0` は全ての行を入れ替えるが、`:N,Mg/^/mN-1` とすることで N行目から M行目を処理範囲とするよう拡張できる。手でこれを入力するわけにはいかないので、次のようなコマンドを用意する。 + +```vim +command! -bar -range=% + \ Reverse + \ <line1>,<line2>g/^/m<line1>-1 +``` + +これは望みの動作をするが、実際に実行してみると全行がハイライトされてしまう。次節で詳細を述べる。 + + + +# `:g/^/m0` の問題点 + +`:global` コマンドは各行に対してマッチングを行う際、現在の検索パターンを上書きしてしまう。`^` は行の先頭にマッチするため、結果として全ての行がハイライトされてしまう。`'hlsearch'` オプションを無効にしている場合その限りではないが、その場合でも直前の検索パターンが失われてしまうと `n` コマンドなどの際に不便である。 + +> :h @/ + + + +# 解決策 + +> [2020/9/28追記] +> より簡潔な方法を見つけたので次節に追記した + +前述した `:Reverse` コマンドの定義を少し変えて、次のようにする: + +```vim +function! s:reverse_lines(from, to) abort + execute printf("%d,%dg/^/m%d", a:from, a:to, a:from - 1) +endfunction + +command! -bar -range=% + \ Reverse + \ call <SID>reverse_lines(<line1>, <line2>) +``` + +実行しているコマンドが変わったわけではないが、関数呼び出しを経由するようにした。これだけで前述の問題が解決する。 + +この理由は、ユーザー定義関数を実行する際は検索パターンが一度保存され、実行が終了したあと復元されるため。結果として検索パターンが `^` で上書きされることがなくなる。 + +Vim のヘルプから該当箇所を引用する (強調は筆者による)。 + +> :h autocmd-searchpat +> +> **Autocommands do not change the current search patterns.** Vim saves the current +> search patterns before executing autocommands then restores them after the +> autocommands finish. This means that autocommands do not affect the strings +> highlighted with the 'hlsearch' option. + +これは autocommand の実行に関しての記述だが、これと同じことがユーザー定義関数の実行時にも適用される。このことは `:nohlsearch` のヘルプにある。同じく該当箇所を引用する (強調は筆者による)。 + +> :h :nohlsearch +> +> (略) This command doesn't work in an autocommand, because +> the highlighting state is saved and restored when +> executing autocommands |autocmd-searchpat|. +> **Same thing for when invoking a user function.** + +この仕様により、`:g/^/m0` の呼び出しをユーザー定義関数に切り出すことで上述の問題を解決できる。 + + +# 解決策 (改訂版) + +> [2020/9/28追記] +> より簡潔な方法を見つけたため追記する + +```vim +command! -bar -range=% + \ Reverse + \ keeppatterns <line1>,<line2>g/^/m<line1>-1 +``` + +まさにこのための Exコマンド、`:keeppatterns` が存在する。`:keeppatterns {command}` のように使い、読んで字の如く、後ろに続く Exコマンドを「現在の検索パターンを保ったまま」実行する。はるかに分かりやすく意図を表現できる。 + +> :h :keeppatterns + + +# コピペ用再掲 + + +```vim +" License: Public Domain + +command! -bar -range=% + \ Reverse + \ keeppatterns <line1>,<line2>g/^/m<line1>-1 +``` + |
